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【初心者必見】「デスボイス」「シャウト」の出し方と練習方法

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どうも。

ぶんぶんです。

 

最近、デスボイスやシャウトが使われている楽曲が多くなってきたイメージがあります。

 

海外のバンドでは、古くから現代まで多くのボーカリストが多用する歌唱方法です。 

 

日本でも以前から一定のファンはいましたが、その人気は年々強くなっています。

 

特にONE OK ROCKやcoldrainなどの認知度も助け、いわゆる〈Loud Music=ラウド系〉がより一般的に浸透してきたんだなーと感じています。

 

 

以前デスボイスの出し方のイメージについて紹介いたしました

 

今回はデスボイス、シャウトの出し方と特徴をみなさんにご紹介していこうと思います

 

以前、デスボイスの出し方のイメージについて紹介しましたが、今回は特徴とその具体的な出し方を書いていきます。 

 

デスボイスの種類と注意点についての記事はこちら

www.bunbun-core.com

 

デスボイスの出し方は大きく分けて2種類?

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シャウト、デスボイスの出し方には二種類あります 

  • false chord scream (フォールス・コード・スクリーム)
  • fry scream (フライ・スクリーム)

 

 海外ではスクリームと呼ばれているんですね

false chord screamが低い声のイメージ

fry screamが高い声のイメージ

 

false chord screamは声帯をしっかりと開いてそこにたっぷりと息を送り込むことで声を歪ませる技術です

日本ではグロウルなんて呼ばれたりしますね

 

fry screamは逆に声帯を閉じて声を歪ませる技術です

実はさっき紹介した過去の記事で書いてた声の出し方は

fry screamの出し方なんですよね

 

声帯を閉じて貞子ボイスを混ぜて声を歪ませるわけです 

ちなみにこの貞子ボイスのような音を日本では「エッジボイス」と呼びます

 

この「エッジボイス」が世界的には

ボーカルフライ」と呼ばれており

このボーカルフライと声を混ぜるのでfly screamと言います

 

ワンオクはfry screamをよく使うよ

 

[低いシャウト]false chord scream

お手本となるバンドをご紹介します

 

www.youtube.com

  

 

Lamb of god」 というバンドです

聴いていただくとわかると思いますが唸っているような低い声にfalse chord screamを使っています

かなり悪魔的ボイスですよね

 

まずはこちらのバンドの声を頭に叩き込むために聞きまくっておきましょう

false chord screamを使うバンドは他にもたくさんいますので調べて声の特徴を自分の中に落とし込んで行きましょう

 

 

 

[高いシャウト]fry scream

お次は僕の好きなfry screamのお手本を紹介します

 

www.youtube.com

  

 

Linkin Park」というバンドです

僕が大好きなボーカリストであるチェスターはかなりシャウトが上手い

ぜひ参考にすべき声です

後半のロングトーンは圧巻、めちゃめちゃかっこいいです

 

このかなり歪んだような声を出す際にfry screamが使われています

日本では「ONE OK ROCK」や「coldrain」が使ってます

僕は主にfry screamを使います

 

デスボイスの練習方法 

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まず注意点として

デスボイスは喉にすごく負担がかかります

最初は1日10分練習ぐらい、慎重に進めましょう

 

こまめに水分を補給し、喉に違和感を感じたらすぐに練習を中断してください

ぶっちゃけ喉にダメージを負う声なので十二分に気をつけてください

 

false chord screamの練習方法

www.youtube.com

 

false chordは主に低音に使われます

開いた声帯に過度の息を送って、仮声帯を振動させることで音が形成されます

 

ため息をするように声帯を開きます

ため息がわかりにくい方はあくびをするときのように声帯を開きます

その後、息をお腹から強く押し出します

 

しっかりと声帯を開くイメージに持っていくために

初めは喉仏を下げ、口は「お」の形で練習するのがおすすめです

 

仮声帯の振動によって音が出来上がるので厳密には「声」ではないです

なので声帯を閉じる必要はありません

喉をリラックスさせ、喉を力ませないように息を押し出します

 

低いグロウルにしたいのであれば口をすぼませよう

 

「え?仮声帯ってなんだ?」

最初は気にしなくて全然大丈夫です!

 

普段の声を作るのは「声帯」

ノイズを作り上げるのが「仮声帯」みたいなイメージで大丈夫です

 

普通に話してる時には機能していない部分なので気になった方は調べてみて

 

fry screamとボーカルフライの練習方法

www.youtube.com

 

この動画の初めの方に話しているのは呼吸を胸式呼吸ではなく腹式呼吸へシフトし、しっかりとリラックスした状態で大量の息を送り出せるようにしようということです

 

次がウォーミングアップの大切さについて話しています

しっかりとウォーミングアップすることで喉へのダメージが軽減ということです

 

まずはボーカルフライを出せるように練習しましょう

ボーカルフライの練習で得られる効果は

「声帯閉鎖の感覚が得られること

発声器官の脱力を掴めること」です

 

ボーカルフライの感覚を掴むコツとしては

  • 息を喉で切るイメージで息を止める
  • 息を止めると声帯が完全に閉鎖します
  • 息を止めた状態から息を吐く、喉で止める、吐く…と繰り返す、そうすると声帯の閉鎖運動を感じられると思います
  • 声帯を閉鎖した状態で声を出す練習をする
  • そのまま低くしていくとボーカルフライになります

力む必要はありません、できるだけリラックスし、最低限の力で声帯を閉鎖できるように練習しましょう 

 

ボーカルフライを習得したら次はそれを声と混ぜていきましょう

 

最初は小さな声からで大丈夫です

慣れてくると少しづつボリュームが出せるようになります

 

動画の説明では裏声を一気に混ぜ込むイメージですね

そして先ほどのグロウルの説明でもしたのですが低い声にしたいのなら口の開きを小さくし、高い声にしたいのであれば口を大きく開こうということですね

 

デスボイスではなるべく喉をリラックスさせることが重要

 

デスボイスは非常に繊細なコントロールが必要 

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喉はかなりデリケートです

デスボイスはそのパワフルさと裏腹に繊細な声帯のコントロールが求められます

 

初めから飛ばして喉を壊さないように注意しながら少しづつ習得しましょう

焦りが一番の敵です

 

定期的に喉を休めて水分を補給し練習していきましょう

本当に喉壊すんで気をつけて!!

 

 

今回はデスボイスの出し方をご紹介しました

あくまで出し方であり、デスボイスにはたくさん種類があります

 

まずはすべてのデスボイスの基盤となるこの2つの発声を習得しましょう

もし今後デスボを習得したいと思っているならこちらの記事にも一度目を通しておいてください

www.bunbun-core.com

 

それでは、ぶんぶんでした

 

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